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【オトナの社会見学】県内最年少の杜氏が生み出す絶品日本酒。酒蔵見学で美味しさの秘密に迫る!
【オトナの社会見学】県内最年少の杜氏が生み出す絶品日本酒。酒蔵見学で美味しさの秘密に迫る!
取材記事
歴史・文化
白石駅から徒歩8分ほど。創業明治6年、白石市内唯一の酒蔵「蔵王酒造」では、事前予約制で酒蔵見学を受け付けています。(12月下旬~2月末)巨大な仕入れタンクや発酵中のもろみ、製造機械などを見ながら、製造の様子を分かりやすく説明してもらえます。製造工程と作り手の表情を見れば、ますます日本酒が美味しく感じられるでしょう。隣接している「蔵王酒蔵館」では、日本酒の販売や試飲も楽しめますよ。
白石駅から徒歩8分ほど。白石城のほど近くに「蔵王酒造」はあります。創業明治6年、白石市内唯一の酒蔵は、歴史情緒あふれる町並みにしっくり馴染む趣ある蔵構え。隣接している「蔵王酒蔵館」では、日本酒の販売や酒器等の展示もされています。
日本酒に詳しくなくても大丈夫。お酒の強い人やそうでない人、辛口、甘口好き、飲みやすさなど、その人に合ったお酒を丁寧にご紹介いただけます。
「全国新酒鑑評会 金賞」など受賞している逸品も並びます。試飲されたい方は車で来館しないことをお勧めしますよ!
【蔵王酒造館】
開館時間:午前10時から16時
休館日:日曜祝日及び第2,4土曜日
入館料:無料
※団体の場合は事前予約
蔵王酒造では酒蔵見学も受け付けているので、早速お伺いしてみました。
【酒蔵見学】
・見学可能期間:12月下旬から翌年2月末まで
・完全ご予約制:1週間を目安にお電話でお問い合わせください。
・参加人数は10名まで
見学は原則午後からですが、今回は特別に朝から製造の様子を見学させていただきました。蔵の扉を開けると酒蔵独特のふわっと甘い香りが漂っています。
日本酒に詳しくないので不安でしたが、製造工程の基本から丁寧にご説明いただけました。
製造工程は蔵王酒造のHPで分かりやすく説明されています。
http://www.zaoshuzo.com/koutei.html#koutei1
写真は洗米に適量の水を吸収させる工程です。透明だった米がだんだん白くなっていきます。吸収した水量は重さと目視で確認します。この工程はとても重要だそうです。
酒造米は、地元の契約農家で栽培しているものをメインで使用されているのですが、毎年変化する気功によって品質も水のすい方も変わってしまうため、毎回細かく記録を残して調整していくとのこと。根気がいりますね。
浸漬された米を蒸気で蒸します。その重量は約600kg!蒸し上がった蒸米をスコップで冷却機に投入する作業はかなりの重労働。傍らで見るとかなり迫力があります。
コンベアーでゆっくり流され適温に冷やされた蒸米は、高圧空気を使ってホースでタンクまで運ばれます。
2週間ほどかけてつくられた酒母(酒のもととなるもの)に、水と蒸米と麹を徐々に足していき、また2週間ほどかけて発酵させます。別のタンクで、米がポコポコ音を出して発酵が進んでいる様子も見せてもらえました。
熟成している間は、毎回数回「かい入れ(もろみを混ぜる作業)」が行われます。特別に数回だけ体験させていただきましたが結構力が要りますね!
もろみの様子を観察しながら、入念にタンクの温度管理も行います。
熟成期間を終えた後は「搾り」の過程へ。大きなアコーディオンのような機械(ヤブタ)を使って、熟成したもろみを酒と酒粕に分けます。この後、殺菌(火入れ)、熟成、調合の工程があり、瓶詰めされた商品がやっと店頭に並ぶのです。
美味しいお酒はこのように、いくつもの工程を経て私たちのもとに届けられているのだと思うと、いつも以上にじっくりと味わいたくなりますね。
県内最年少の杜氏と、副杜氏をはじめ若いメンバーが「自分たちと同世代でも飲みやすく本当に美味しい酒を」と作り出す日本酒。酒蔵見学で作り手の表情を見れば、その美味しさが倍増すること間違いなしです。
ちなみに日本酒を飲むときには、水と一緒に飲むと悪酔いしなそうです。お酒好きな方、せひお試しくださいね。
住所
蔵王酒造株式会社
宮城県白石市東小路120-1
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